“反絵”の読み方と例文
読み方割合
はんえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
反絵はんえは閉された卑弥呼ひみこの部屋の前に、番犬のようにかがんでいた。前方の広場では、兵士つわものたちが歌いながら鹿の毛皮をいでいた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
そのとき、部屋の外から重い跫音あしおとが響いて来た。そうして、彼女の部屋の遣戸が急に開くと、そこへ現れたのは反絵はんえであった。彼は二人の姿を見ると突き立った。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
耶馬台やまとの宮では、反絵はんえの狂暴はその度を越えてつのって来た。それにひきかえ、兵士つわものたちの間では、卑弥呼ひみこを尊崇する熱度が戦いの準備の整って行くに従って高まって来た。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)