反応はんおう)” の例文
旧字:反應
寧ろ混淆こんこうせられている。小説も出来る事なら、そんな風に二つの部分があらせたい。そしてその二つの部分の反応はんおう葛藤かっとう、調和を書くことにしたい。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
全身の筋肉が緊縮して、体は板のようになっていて、それが周囲のあらゆる微細な動揺に反応はんおうして、痙攣を起す。これは学術上の現症記事ではないから、一々の徴候は書かない。
カズイスチカ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
今の文壇は、愚痴というものの外に、力の反応はんおうを見ることの出来ない程に萎弱いじゃくしているのだが、これなら何等の反感をも起さずに済むはずだ。純一はこんな事を考えながらさすの町を歩いて帰った。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
反応はんおうはどう見ても中性である。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)