友松ゆうしょう)” の例文
永徳の時代、友松ゆうしょうのあったことも記憶すべきだが、その子に山楽さんらくの出でたことこそ忘れてはなりませんよ。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
北宋、南宋の稀品きひん。また、東山殿どのあたりからの名匠の邦画。それから現代画として行われている山楽さんらくだの友松ゆうしょうだの狩野家かのうけの人々の作品など、折あるごとに、武蔵は観てきた。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、いわゆる室町画壇の、如雪、周文、霊彩、啓書記けいしょき、雪舟、秋月などの巨匠を輩出し、戦国期にかけてもなお、雪村せっそん友松ゆうしょう、等伯など、おびただしい水墨画の全盛期を見せた。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
友松ゆうしょうは立ちどまって、うしろの子どもらを、追い返した。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まあ、おひとが悪い。友松ゆうしょう様ではありませんか」
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)