“卓見”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たくけん50.0%
たっけん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「文学史的に見る。それは卓見たくけんだ。」秋山氏は、ニヤ/\と冷笑とも微笑とも付かぬ笑いを浮べながら云った。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「矢ツ張り、實感によつて、實感の眞劍勝負なる文藝でなければならない。」と思ふと、死んだ二葉亭ふたばてい硯友社けんいうしや派的な遊戲文學者、餘裕文學者等と相伍するを嫌つたのは、今更ら卓見たくけんであつたのだ。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
それはそれで結構だが、養子女婿は気が詰まるから、時折息抜きの方へも利用すべきだというのが小室君の卓見たっけんだった。
秀才養子鑑 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「へえ。ずいぶんなご卓見たっけんです。しかしあなたは紫紺しこんのことはよくごぞんじでしょうな。」
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)