“卓袱台”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゃぶだい83.3%
しっぽくだい16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と言って四角の封筒から一枚の写真を出して、卓袱台ちゃぶだいの上へ置いた。私はそれを取ってみた。ところが、私が想像していたところの妹さん——いやこの兄さんには少しも似ていない。
縁談 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
その脇に茶箪笥ちゃだんすや、たたんだ卓袱台ちゃぶだいや、炭取、柳行李やなぎごうり、駒箱をのせた将棋盤、そのほかこまごました道具類が、いかにもきれい好きな老人の独りぐらしらしく、きちんと整理されてあった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「…………」お粂は返辞をしなかったが、頤をささえていた両の手を下ろすと、卓袱台しっぽくだいの上を無意識にこすった。思い惑っているようすといえよう。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「さて、何かを祝おうではないか」で、四辺あたりへ眼を配った。裸蝋燭はだかろうそくが焔を上げて、卓袱台しっぽくだいの一所に立っていた。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)