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匿
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かくも
ふりがな文庫
“
匿
(
かくも
)” の例文
「そんな事を云うたとて、きのうも何度、平家のお侍衆が、触れて来たことか。
匿
(
かくも
)
うたなどと疑われてみさっしゃれ、それこそ……」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いずれにせよ、用捨すな。
匿
(
かくも
)
うたら断罪に処するぞ。またよい落武者討ち取って、首を
証
(
しる
)
しに持参なせば、それも
由々
(
ゆゆ
)
しい汝らの出世となろう。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
匿
(
かくも
)
うた京極の策を同じようにし返してやるのじゃ。ははははは。後はこの忠房が引き受けた。必ずとも心配いたすな
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「われわれが北条殿のむすめを
匿
(
かくも
)
うているなどとは、聞き捨てにならぬ沙汰だ。あらぬ云い懸りをして、山領を踏み荒さんとなれば、われらにも覚悟がある」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いや、
老台
(
ろうだい
)
を連れてゆくまえに、隣家の空家に
匿
(
かくも
)
うてある女賊に縄を打ちますが、お覚悟でござろうな」
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「というても……」と、かれはいたく迷惑そうに、「この弦之丞自身すらが、
流々
(
るる
)
に任す無住の浪人、定まる家もない境遇であれば、そなたをどこへ
匿
(
かくも
)
うてあげる
術
(
すべ
)
もない」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここの塔へそっと
匿
(
かくも
)
うて——
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
匿
常用漢字
中学
部首:⼖
10画
“匿”を含む語句
隠匿
蔵匿
隱匿
匿名
御匿
波斯匿
車匿
秘匿
波斯匿王
車匿童子
護匿
身匿
眼匿
逃匿
隠匿場
隠匿所
隠匿物資
隠匿米
隱匿呉
蔵匿物
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