“かくも”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「われわれが北条殿のむすめをかくもうているなどとは、聞き捨てにならぬ沙汰だ。あらぬ云い懸りをして、山領を踏み荒さんとなれば、われらにも覚悟がある」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや、老台ろうだいを連れてゆくまえに、隣家の空家にかくもうてある女賊に縄を打ちますが、お覚悟でござろうな」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「というても……」と、かれはいたく迷惑そうに、「この弦之丞自身すらが、流々るるに任す無住の浪人、定まる家もない境遇であれば、そなたをどこへかくもうてあげるすべもない」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)