区別わかち)” の例文
旧字:區別
これはもうごく大体の分ち方で、その中には細かな区別わかちもいろいろありますが、それは専門にわたりますからよします。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
そして彼は最後に言う「我は暗き地、死のかげの地にかん、この地は暗くして晦冥やみに等しく死の蔭にして区別わかちなし、かしこにては光明ひかり黒暗くらやみの如し」
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
夜の暗さと区別わかちがないほどに黒い二頭の馬が門外に待っていました。馬はあせってあがいていて、鼻から大きい息をすると、白い煙りのような水蒸気が胸のあたりをおおっていました。
これで僧侶の区別わかちが二つあるということがよく分ったろうと思います。さて私はもちろん修学部の僧侶になるのですから、その方向をらなくちゃあならん。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)