北緯ほくい)” の例文
「……主力艦をふくむ……日本艦隊は……東経とうけい××度××分……北緯ほくい××度×分の洋上を……南に向って……航行中」
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
北緯ほくい四十一度東経とうけい百四十度を航行中なる第五潜水艦隊の報告によれば、本日午後四時十五分、東北東に向って三十五キロの距離に於て、米国空軍に属する飛行船隊の航空せるを発見せり。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それからおまえはうんと走って陸地測量部りくちそくりょうぶまで行くんだ。そして二人ともこううんだ。北緯ほくい二十五東経とうけいりんところに、目的もくてきのわからない大きな工事こうじができましたとな。二人とも言ってごらん
ありときのこ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
一方には北緯ほくい二十九度以北の七島正月とか、関東南部地方のミカリの祭などが後になっている故に、是をまた一つの別の行事の開始のように、想定する人も無いとは言われぬが、私たちから見ると
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
北緯ほくい二十五東経とうけいりんところ目的もくてきのわからない大きな工事こうじができました」
ありときのこ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「……はあ東経×××度××分……北緯ほくい×度……ええと……北緯××……」
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「はい、今また、きれぎれの信号がはいりました。しかし今度は遭難地点をついに聞きとることができました。“本船ノ位置ハ、ほぼ北緯ほくい百六十五度、東経とうけい三十二度ノ附近卜思ワレル”とありました」
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)