カナダ)” の例文
(七月のカナダの南部に夏がようやくきて、雷の音に雨が降り、夜空は晴れわたった。麦畑と薯畑が広々として海のごとく、この身は緑のけぶるような中を行くのであった。)
西航日録 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(長い道のりを昼も夜も汽車はひた走り、千里の果てまで茫々として村落を見ることもなかった。カナダの湖とアメリカの山々は雄大であり、風景はおのずから別の天地を形づくっている。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
ロシアの北の野はけぶる海のごとく広く、大西洋の波は乱れたつ山のかさなるがごときであった。アメリカの山とカナダの湖水の景勝をみて、帰国の船はいまあらためて日本に向かって行くのである。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)