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力味
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りきん
ふりがな文庫
“
力味
(
りきん
)” の例文
主人は吉原と聞いて、そいつはと少々
逡巡
(
しゅんじゅん
)
の
体
(
てい
)
であったが、たちまち思い返して「吉原だろうが、遊廓だろうが、いったん行くと云った以上はきっと行く」と入らざるところに
力味
(
りきん
)
で見せた。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
四五日
(
しごにち
)
も
經
(
た
)
つと
此事
(
このこと
)
が
忽
(
たちま
)
ち
親父
(
おやぢ
)
の
耳
(
みゝ
)
に
入
(
はひ
)
つた。
親父
(
おやぢ
)
は
眞赤
(
まつか
)
になつて
怒
(
おこ
)
つた、店にあるだけの
櫻
(
さくら
)
の木の皮を
剥
(
むか
)
せ(な脱カ)ければ
承知
(
しようち
)
しないと
力味
(
りきん
)
で
見
(
み
)
たが、さて
一向
(
いつかう
)
に
效果
(
きゝめ
)
がない。
少年
(
こども
)
は平氣で
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
そんな無法があるものかと
力味
(
りきん
)
でいる人は死ぬばかりであります。
文芸の哲学的基礎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“力味”で始まる語句
力味声