劉備玄徳りゅうびげんとく)” の例文
劉備玄徳りゅうびげんとくが、徐庶じょしょから彼のうわさを聞いて、その草廬を訪う日を心がけていたのは、実に、この年の秋もはや暮れなんとしている頃であったのである。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たとえば劉備玄徳りゅうびげんとく孔明こうめいを得て師事したごとく、義は君臣であっても、心のうちでは師と仰いでいるのである。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
許都を立つに先だって、もちろん曹操は予州の劉備玄徳りゅうびげんとくへも、徐州の呂布りょふへも、参戦の誘文を発しておいた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
面上、虹のごとき気宇を立って、大いに天下を談じていたが、たまたま劉備玄徳りゅうびげんとくのうわさが出た。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なに。劉備玄徳りゅうびげんとくという者がわしを訪ねてきたと? ……はてな、劉、玄徳、誰だろう」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信長の正嗣せいしとして立てた三法師さんぼうし秀信ひでのぶ)をただ守り立てるためとして——自己を劉備玄徳りゅうびげんとく遺孤いこを託された諸葛孔明しょかつこうめいの心事になぞらえ——ひたすら時節を待って来たのであった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「四民を悩ます害虫ども、もはやゆるしはおかぬ。涿県たくけん劉備玄徳りゅうびげんとくが腕のほどを見よや」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
北平の公孫瓚こうそんさんも、国境へ征伐に向っていたが、その旗下にあった劉備玄徳りゅうびげんとくは、ふと徐州の兵変を聞いて、義のため、仁人の君子といううわさのある陶謙を援けに行きたいと、公孫瓚にはなしてみた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
代州の劉恢りゅうかいの情けにようやく身をかくしていた劉備玄徳りゅうびげんとくであった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
劉備玄徳りゅうびげんとくは、一夜ひそかに、公孫瓚こうそんさんの前に立っていた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もしや貴公は、劉備玄徳りゅうびげんとくどのには非ざるか」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「では、劉備玄徳りゅうびげんとくの名は」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)