“前房”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんばう50.0%
ヴェルチビュル50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
支那の人営むと云ふ温泉もあり前房ぜんばうは火に焼けしまま
正面の石段を登ると、細いバンドのようにかんぬきのついた木扉が両方に開いて、前房ヴェルチビュルは薄暗い。一方には二階の明るさをおもわせる、やや急傾斜の階梯かいていがかっちりと重々しく落着いた階段を見せている。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)