トップ
>
前垂掛
>
まえだれがけ
ふりがな文庫
“
前垂掛
(
まえだれがけ
)” の例文
前垂掛
(
まえだれがけ
)
、昼夜帯、若い世話女房といった形で、その髪のいい、
垢抜
(
あかぬけ
)
のした白い顔を、神妙に
俯向
(
うつむ
)
いて、
麁末
(
そまつ
)
な椅子に掛けて、
卓子
(
テエブル
)
に
凭掛
(
よりかか
)
って、足袋を繕っていましたよ、紺足袋を……
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
京の町々を歩くと、珍らしくも
紺絣
(
こんがすり
)
の着物に
前垂掛
(
まえだれがけ
)
、頭には
手拭
(
てぬぐい
)
、手には
手甲
(
てっこう
)
、足には
脚絆
(
きゃはん
)
に
草鞋
(
わらじ
)
の
出立
(
いでたち
)
で、花や柴木を頭に山と載せ、または車に積んで売り歩く女たちの姿を見られるでしょう。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
独鈷入
(
とっこいり
)
の
博多
(
はかた
)
の帯に銀鎖を
捲
(
ま
)
いて、きちんと構えた
前垂掛
(
まえだれがけ
)
。
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
垂
常用漢字
小6
部首:⼟
8画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“前垂”で始まる語句
前垂
前垂姿
前垂帶
前垂形
前垂懸