刈込かりこみ)” の例文
丁度其の頃湯島ゆしま切通きりどおしに鋏鍛冶はさみかじ金重かねしげと云う名人がございました。只今は刈込かりこみになりましたが、まだまげの有る時分には髪結床かみゆいどこで使う大きな鋏でございます。
久しく刈込かりこみを怠った髪は乱れたままで頭にかぶさっていた。風呂でらしたばかりの色がうるしのように光った。なぜだかそれが彼の眼には暴風雨に荒らされた後の庭先らしく思えた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)