“分部”の読み方と例文
読み方割合
わけべ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と語り合っている一人は神尾主膳で、一人は分部わけべという組頭。この二人が別懇べっこんの間柄であることはこの会話でも知れます。この話をしているところへ
「よし、後詰ごづめはこちらでする。市五郎、其方そのほう大儀でも分部わけべ、山口、池野、増田へ沙汰をしてくれ、急いで鷹狩たかがりを催すと言ってここへ集まるように。表面うわべは鷹狩だがこの鷹狩は火事よりせわしい」
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)