“わけべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ワケベ
語句割合
分部50.0%
別部50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と語り合っている一人は神尾主膳で、一人は分部わけべという組頭。この二人が別懇べっこんの間柄であることはこの会話でも知れます。この話をしているところへ
「よし、後詰ごづめはこちらでする。市五郎、其方そのほう大儀でも分部わけべ、山口、池野、増田へ沙汰をしてくれ、急いで鷹狩たかがりを催すと言ってここへ集まるように。表面うわべは鷹狩だがこの鷹狩は火事よりせわしい」
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「なにしろ五十人力の鬼剛兵衛こうべえさまだからな。勝たせてあげてえが、どうも別部わけべさんには勝ち目がねえぜ」
だんまり伝九 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「今日はね」と彼は話をそらそうとした、「別部わけべさんの門の前で喧嘩があって」
ひとごろし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)