刀豆なたまめ)” の例文
刀豆なたまめ 一五・二八 二一・七二 一・五〇 四六・七二 一一・五一 三・六〇
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
新田しんでんの仁兵衛が高らかに陸稲おかぼの自慢をする、沢井の太平が大根の太いことを語ると、山崎の文五郎が刀豆なたまめの出来栄えを心配する、草花の娘ッ子はよく働くが、淵の上の後家はおしゃらくだ
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
正兵衛といえるはこの村にて豪家ものもちの一人に数えらるる程の農民なるが、今しも三陸海嘯かいしょう義捐金ぎえんきんを集めんとて村役場の助役はきたりつつ、刀豆なたまめを植えたる畑の中に正兵衛を見つけて立ちながら話す。
厄払い (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
おじいさんは刀豆なたまめ煙管キセルをジュッと吸った。
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
はかなき物とて刀豆なたまめに植ゑかへける。
金銭の話 (旧字旧仮名) / 太宰治(著)
みちばたにこぼれ生えの刀豆なたまめ
新秋の記 (新字旧仮名) / 木下夕爾(著)