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冥邈
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めいばく
ふりがな文庫
“
冥邈
(
めいばく
)” の例文
暮れんとする春の色の、
嬋媛
(
せんえん
)
として、しばらくは
冥邈
(
めいばく
)
の戸口をまぼろしに
彩
(
いろ
)
どる中に、眼も
醒
(
さ
)
むるほどの
帯地
(
おびじ
)
は
金襴
(
きんらん
)
か。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
片鱗
(
へんりん
)
を
溌墨淋漓
(
はつぼくりんり
)
の
間
(
あいだ
)
に点じて、
虬竜
(
きゅうりょう
)
の
怪
(
かい
)
を、
楮毫
(
ちょごう
)
のほかに想像せしむるがごとく、芸術的に観じて申し分のない、空気と、あたたかみと、
冥邈
(
めいばく
)
なる調子とを
具
(
そな
)
えている。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
冥
常用漢字
中学
部首:⼍
10画
邈
部首:⾡
18画
“冥”で始まる語句
冥加
冥利
冥途
冥土
冥府
冥々
冥福
冥
冥想
冥罰