“内蔵”のいろいろな読み方と例文
旧字:内藏
読み方割合
くら50.0%
うちぐら50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
内蔵くらさん。……どうしたのさ。内蔵さんてば。……弱いくせに、飲めもしないお酒を、自暴やけに飲むんだから、困った人ねえ』
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一条ではまだ前夜のまま宮が内蔵くらからお出にならないために、女房たちが
源氏物語:40 夕霧二 (新字新仮名) / 紫式部(著)
南と東の戸をあけて夫人は聴聞の席にした。それは寝殿の西の内蔵うちぐらであった。北側の部屋へやに各夫人の席を襖子からかみだけの隔てで設けてあった。
源氏物語:41 御法 (新字新仮名) / 紫式部(著)
富士見ふじみにあるを内蔵うちぐらととなえ、蓮池はすいけにあるを外蔵そとぐらととなえたが、そのうち内蔵にあった一千万両の古金をあげてこの進発の入用にあてたというのを見ても
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)