内蔵くら)” の例文
旧字:内藏
内蔵くらさん。……どうしたのさ。内蔵さんてば。……弱いくせに、飲めもしないお酒を、自暴やけに飲むんだから、困った人ねえ』
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一条ではまだ前夜のまま宮が内蔵くらからお出にならないために、女房たちが
源氏物語:40 夕霧二 (新字新仮名) / 紫式部(著)
安藤は内蔵くらであらう。岩野は与三右衛門であらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
で、地摺の青眼どのは、本名池野内蔵くら八という立派な名があっても、御家中では誰も名をいわず。
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
地摺の青眼と綽名あだなのあるその池野内蔵くら八が朝早く
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)