公冶長こうやちょう)” の例文
そうして次に三において『論語』の内の古い層として学而がくじ郷党きょうとうの二篇および為政いせい八佾はちいつ里仁りじん公冶長こうやちょう雍也ようや述而じゅつじ子罕しかんの七篇を見いだした。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ただ凡人は自ら公冶長こうやちょうを以て任ずることは出来ぬ。その語を通訳するにはおのずから術がなくてはならぬ。
先師が公冶長こうやちょうを評していわれた。——
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
語学といっているような雀の語の研究は、我々には到底とうてい出来ない。いかに恵まれたる公冶長こうやちょうであっても、雀と話をしようとする企ては成立たず、またそんな入用もないからである。
上論各篇の間に重複する文句のない篇を求めて行くと、一方に学而がくじ郷党きょうとうの二篇があり、他方に為政いせい八佾はちいつ里仁りじん公冶長こうやちょう雍也ようや述而じゅつじ、一つ飛んで子罕しかんのほぼ連続した七篇がある。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
しかし学而がくじ篇においてのように弟子自身の思想を言い現わした弟子の語は、為政いせい八佾はちいつ里仁りじん公冶長こうやちょう雍也ようや述而じゅつじ子罕しかんの七篇を通じて、ただ一つの例外を除くほか、全然現われて来ないのである。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)