八年やとせ)” の例文
悵然ちょうぜんとして戸にりてはるか此方こなたを見送りたまいし。あわれのおもかげ眼前めさきを去らず、八年やとせ永き月日の間、がこのおもいはさせたるぞ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひとやにて八年やとせまへより聞きゐたる々堂のパンをけふ
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
吉備きびにして、また八年やとせ、高嶋の宮
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
そののち八年やとせ
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
吉備きびにして、また八年やとせ、高嶋の宮
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)