光燿こうよう)” の例文
またまとい給う銀紗ぎんしゃのおんから、藍田らんでんの珠の帯やら白玉はくぎょくのかざりにいたるまで、光燿こうようそのものの中にあるおすがただった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが今、彼のねぼけまなこは、その部屋がこの世ならぬ浄化と光燿こうようのうちに、すぐ前に横たわっているのを見た。
そして時によると、幾日も終日瞑想のうちに過ごし、幻を見る人のように、恍惚こうこつと内心の光燿こうようとの無言の逸楽のうちに沈湎ちんめんしていた。彼は生活の方式をこう定めた。
凶猛に満ちた狂信者の正直な無慈悲な喜悦のうちには、痛ましくも尊むべきある光燿こうようがある。