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兀立
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こつりつ
ふりがな文庫
“
兀立
(
こつりつ
)” の例文
しかし私をのけぞる程駭かしたものは、雲の厚襖を突き破って
兀立
(
こつりつ
)
した北岳の
巓
(
いただき
)
であった。北から西からのしかかるように盛り上った頂線は、力余って東の方に倒れんとしている。
木曽駒と甲斐駒
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
残る
隈
(
くま
)
なく雲の波に
浸
(
ひた
)
されて、四面
圜海
(
くわんかい
)
の中、
兀立
(
こつりつ
)
するは我
微躯
(
びく
)
を載せたる
方
(
はう
)
幾十尺の不二頂上の一
撮土
(
さつど
)
のみ、このとき白星を
啣
(
ふく
)
める波頭に、漂ふ不二は、一片石よりも軽
且
(
かつ
)
小なり
霧の不二、月の不二
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
甲州は今雪の王国に御座候、四囲の山々、皆雪白、地蔵鳳凰の
兀立
(
こつりつ
)
、殊に興趣あり、また雪ある山々の、相互の陰翳、頗る面白く候、東の方の山々の中、夕日の加減にて、或山のみ常は凡々たるが
雪の白峰
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
“兀立”の意味
《名詞》
直立すること。
(出典:Wiktionary)
兀
漢検1級
部首:⼉
3画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“兀”で始まる語句
兀
兀々
兀頭
兀鷹
兀坐
兀然
兀山
兀突骨
兀峰
兀斑