余他あと)” の例文
決して恐れるに及びません。家屋相応な戸締りを施して余他あとは悉く私達警察官に信頼することですな
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「二尺八寸はいたよ。ベッケルとベックマンの心胆を寒からしめたのみならず、日本社員一同の溜飲を下げた。一人二人変な奴がいたけれど、余他あとは皆我輩を徳としていた」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
と開き直られゝばそれまでの話で、余他あとは全く対等の競争だ。権力は間もなく何方どっちかに落ちつく。松浦家では奥さんの貞子さんが元来適者の上にらゆる優勢条件を備えていた。
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「お互に力になろう。大学出は君と僕丈けで、余他あとは皆高商と私立だからね」
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
中央気象台へ晩秋の天候について某博士の談話を取りに行ったのが一回、京橋あたりで水道の鉄管が破れて往来が水になった時駈けて行ったのが一回、余他あとは皆宴会で、これが七八回もあった。
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
余他あとは世間話に打ち興じて辞し去った。
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)