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何処
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どこか
ふりがな文庫
“
何処
(
どこか
)” の例文
旧字:
何處
或る日私はね、
揺籠
(
ゆりかご
)
に乗ったままお庭の
何処
(
どこか
)
へ置かれていたのよ。私の頭の上には広い広い青い幕が丸く一ぱいに広がっていたのよ。
レモンの花の咲く丘へ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
運動場に敷く
小砂利
(
こじゃり
)
のことまで考えだし、頭はぐらぐらして気は遠くなり、それでいて神経は
何処
(
どこか
)
に
焦焦
(
じりじり
)
した気味がある……
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
蛇教えのままに身を伸ばして官道に横たわり居ると、棒持った人が来て蛇を見付けると同時に烈しくその頭を打ったので、蛇の頭痛はまるで
何処
(
どこか
)
へ飛んでしまった。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
胸の
何処
(
どこか
)
に潜み、心の何処にかくれたか、翼なく嘴なく、色なく影なき話の種子は、小机からも、硯からも、その形を
顕
(
あら
)
わさなかった、まるで消えたように忘れていた。
遺稿:02 遺稿
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「いいえ、僕知っているもんですか。ポチですよ。ポチが悪いのです。僕が此間ポチに写真を喰べさせたら、ポチが
啣
(
くわ
)
えて表へ持って行ったんです。きっと
何処
(
どこか
)
へ落して来たんです。
真正
(
ほんとう
)
に困る奴だ」
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“何処”で始まる語句
何処迄
何処其処
何処へ行く
何処宛
何処村
何処々々
何処亓処
何処だいば