他見わきみ)” の例文
他見わきみをしちゃいけません、可愛い可愛いわたしのムク犬や、お前、何でもわたしの言うことを聞いてくれますね、お前は一旦覚えた芸は決して忘れやしませんね、だから
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
けて行くと、——あの番頭はまた恐ろしく几帳面な野郎で、他見わきみもしなきゃア、後ろも振り向かねえ、往来の真ん中を一文字に歩くんだ。——子供にだって後を跟けられる
女「おい、お前が何も塩梅しなくってもい、うバタ/\七輪の下をあおがないでも宜いよ、お前のは他見わきみばかりして居るから、上の方で灰ばかり立って火がおこりゃアしない」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
他見わきみすな! 道ぐさすな!」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)