今宿いまじゅく)” の例文
本郷の菊富士ホテルと云ふことは今宿いまじゅくのうちでもだいのうちでも知つてゐる筈、一寸ちょっときいてから来ればよかつた。うちからは四五日前たよりがあつた。
播州ばんしゅう今宿いまじゅく(姫路市の西郊)から美作路みまさかじの杉坂越えまでには、途中、夢前川ゆめさきがわがあり揖保川いいぼがわの上流があり、たとえ身がるな二日路としても、らくではない。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「街道の様子はどうだ。輦輿の同勢は、あの翌日、加古川を出て、姫山泊りか、今宿いまじゅくだったか」
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして翌日はもう、今宿いまじゅくから相模野さがみのの野路を、北の方へ急いでいた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あすの夜は、日女道ひめじ(姫路市)の府か、今宿いまじゅくか。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)