“人別”の読み方と例文
読み方割合
にんべつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村方の関係としては、当時の戸籍とも言うべき宗門人別にんべつから、検地、年貢、送籍、縁組、離縁、訴訟の手続きまでを記しつけたもの。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「しかし文華堂へ勤めるとなると」と木内は湯呑茶碗で焼酎を啜りながら云った、「人別にんべつだけははっきりしなくちゃあならねえからな」
へちまの木 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
前金の受け取りを取っても相手は山猿同様……まるで治外法権のような山村のことで、当の相手が人別にんべつにもないような男である。