とほ)” の例文
しんとほる。何をかにくまむやである。彖伝たんでんには、震来つて※〻げきげきたりとは、恐るれば福を致すなりとある。
震は亨る (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
けんとほる。君子終り有りきつ。○彖伝たんでんに曰く、天道はくだして光明。地道はいやしくして上行す。
地山謙 (新字旧仮名) / 片山広子(著)
地は震へ轟きとほる生けらくやたちまち空しうちひしがれぬ
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
田の蛙しくしづもる時たちて音とほりけり深き夜の地震なゐ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
田の蛙しくしづもる時たちて音とほりけり深き夜の地震なゐ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)