“二旒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にりゅう33.3%
ふたなが33.3%
ふたながれ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、ちょっと神経に触れたものがあったので、ひとまず二旒にりゅうの旌旗と、その後方にあるガブリエル・マックスの『腑分図』とを見比べて見ました。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そこへ白幡しらはた二旒ふたながれ飛んで来て、そのこずえに懸った。鈴の音が天に響き、いろいろの光りが日に輝いたが、七日経つと天に昇って了った。見るもの聞く人、不思議の思いをなさないものはなかった。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「何か、様子が変です。はるか見渡すかぎり、人の影も見えず、荊州の城を望めば、まるで葬式のように、二旒ふたながれの白旗がしょんぼりなびいているだけなんです」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)