亀首かめくび)” の例文
仲間はずれになって寝ていた左次郎は、何かと思って、亀首かめくびもたげてみると、丑がみんなの前にしわをのばして見せつけているのは
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ははあ、それで馬春堂先生、気の腐るまま宿を出て、池辺ちへん亀首かめくびを曲げながら、売卜者ばいぼくしゃの身の上知らず、来ぬ待ち人を待ちあぐねているものとみえます。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水鶏橋の袂へ、横ッ飛びに逃げだした男は、こうつぶやいて、枯草の中から、そろそろと亀首かめくびをもたげだす。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)