乳汁ちち)” の例文
、殊に笑うべきは、天主教のアキレスとネレウス二尊者の頭顱されこうべ各五箇ずつ保存恭拝され、欧州諸寺に聖母マドンナ乳汁ちち
くわしくいえば、そのはじめにはおそらく赤ん坊を産んだ母の乳汁ちちが出る、赤ん坊の方は強い飢えを感じて、偶然的に必然的に母の乳房に吸いついたのでしょう。
おさなごを発見せよ (新字新仮名) / 羽仁もと子(著)
甘いあったかな乳汁ちち滾々どくどくと出て来て、咽喉のどへ流れ込み、胸をさがって、何とも言えずおしい。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
まずなま乳汁ちちが飲めるようになり、家禽かきんが毎日卵を生む、これほどけっこうなことはないのだが、さて一とくあれば一しつありで、乳汁や卵ができると急に砂糖の需要じゅようがはげしくなる
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
「ヴィクンヤに乳汁ちちがあるだろうか」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)