“乱刃”の読み方と例文
読み方割合
らんじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よじ登ッてくる命知らずを迎えて、いたる所で乱刃らんじんの斬りむすびや取ッ組みあいの肉闘が行われていた。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
旭の光輝ひかりに照らされたる、人形の瞳は玲瓏れいろうと人を射て、右眼、得三の死体を見てめいするがごとく、左眼泰助を迎えて謝するがごとし。五体の玉は乱刃らんじんに砕けず左の肩わずかに微傷のこんあり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、そこの激しい乱刃らんじんを想像した。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)