もら)” の例文
それでまたウヰリアムス博士の寄附金を復活してもらつた。そして毎月約百三十円は定まつた収入であることになつた。
食っていけるからそれが方々で銭をもらった報恩おんがえしになるとはいわれまい。私は馬方こそするが、まだ乞食はしたくない。もとよりお志は受けたいのは山々だ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が乞食は車が三廻り四廻りかすると思ふ頃、車の中の二銭銅貨を取り上げて一寸後向いて、『恁那金はもらはぬわ』と土の上に投付けた。此の小気味の悪い投方に吉三郎は
『ウム、わしがもらつて来たらどうする、お酒一合驕るか?』