“久里”の読み方と例文
読み方割合
くり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東海道浦賀うらが宿しゅく久里くりはまの沖合いに、黒船のおびただしく現われたといううわさが伝わって来たのも、村ではこの雨乞いの最中である。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
過ぐる嘉永かえい六年の夏に、東海道浦賀の宿、久里くりはまの沖合いにあらわれたもの——その黒船の形を変えたものは、下田しもだへも着き、横浜へも着き
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼が浦賀うらが久里くりはまに到着したころは、ちょうどヨーロッパ勢力の東方に進出する十九世紀のなかばに当たる。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)