久濶しばらく)” の例文
ほんとに久濶しばらくですことねエ、私、貴嬢あなたに御目にかゝりたくてならなかつたんですよ、手紙でとも思ひましたけれどもね
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
で、此時も真紅まっかになって、一度国で逢った人だから、久濶しばらくといって例の通り倒さになると、先方は心持首を動かして、若し声に腰が有るなら、その腰と思うあたりに力を入れて、「はい」という。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)