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串差
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くしざ
ふりがな文庫
“
串差
(
くしざ
)” の例文
串差
(
くしざ
)
しにして
炙
(
あぶ
)
る小鳥のにおいは広い囲炉裏ばたにみちあふれたが、その中には半蔵が
土産
(
みやげ
)
の一つの
加子母峠
(
かしもとうげ
)
の
鶫
(
つぐみ
)
もまじっていると知られた。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
一本つけてくれた
銚子
(
ちょうし
)
、
串差
(
くしざ
)
しにして
皿
(
さら
)
の上に盛られた
鶫
(
つぐみ
)
、すべては客を扱い慣れた家の主人の心づかいからであった。その時、半蔵は次ぎの間に
寛
(
くつろ
)
いでいる佐吉を呼んで
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
とおまんは隣家の
子息
(
むすこ
)
にお民を引き合わせて、
串差
(
くしざ
)
しにした御幣餅をその
膳
(
ぜん
)
に載せてすすめた。こんがりと
狐色
(
きつねいろ
)
に焼けた
胡桃醤油
(
くるみだまり
)
のうまそうなやつは、新夫婦の膳にも上った。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
串
常用漢字
中学
部首:⼁
7画
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
“串”で始まる語句
串戯
串
串談
串刺
串戲
串柿
串焼
串本
串魚
串崎