両成敗りょうせいばい)” の例文
実は僕等も見殺しには出来ないと言って、れ/″\運動したんだが、手後ておくれだった。元来喧嘩は両成敗りょうせいばいだから、こんなことになる筈はない。
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「家中の喧嘩は両成敗りょうせいばいおきて、その方の身をわたせと、ここへ参って、大膳がわしを困らせおる。渡されてもよいか」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さあ、引いたり引いたり! 喧嘩は両成敗りょうせいばい! お奉行様のお眼にとまらぬうちに、どっちも引き上げ! 引き上げ! わっし共は、そのお固めに参ったものでごぜえます
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
云っても仕方がない。なにしろ娘が悪いのだ。幸之助も悪いが、お北も悪い。つまりは両成敗りょうせいばいで型を付けるよりほかないのだ。おれはもう覚悟している。おまえ達もそのつもりでいろ
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「しかし両成敗りょうせいばいじゃないか?」
首切り問答 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)