不養生ふようじょう)” の例文
「その御心配もおもわずに、よい気になって、不養生ふようじょうばかり遊ばすのは、親不孝でございましょうに」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いずれも関口屋の所有で、その奥の一軒には年造という若い大工の独り者が住んでいたが、若い職人であるから、この時節に酒も飲む、夜歩きもする、その不養生ふようじょうの祟りで疫病神に見舞われた。
半七捕物帳:55 かむろ蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「医者の不養生ふようじょう」という諺があるが、佐久間さんはそれを否定しない。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
水道の水を飲む時生ぬるくって気味が悪いからホンの少しの氷片を浮かせてその水を冷す事はありますが決して氷その物を食べるのでありません。日本風の氷水を飲むのはあつさの時の不養生ふようじょうの第一です。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)