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不覚
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つい
ふりがな文庫
“
不覚
(
つい
)” の例文
旧字:
不覺
占めたと思って竿を揚げる拍子に、余り前へ乗出したもので、
不覚
(
つい
)
川の中へ
踣込
(
のめりこ
)
んで了った。決して落ちたくて落ちたんじゃない。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
其中
(
そのうち
)
にお腹も
満
(
くち
)
くなり、親の肌で身体も
温
(
あたた
)
まって、
溶
(
とろ
)
けそうな
好
(
い
)
い心持になり、
不覚
(
つい
)
昏々
(
うとうと
)
となると、
含
(
くく
)
んだ乳首が抜けそうになる。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
などゝいふのが口切りで、
最後
(
はて
)
は
不覚
(
つい
)
深入して
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
と、私も何だか観せてやり
度
(
たく
)
なって、芝居だって観ように由っては
幾何
(
いくら
)
掛るもんかと、
不覚
(
つい
)
口を滑らせると、お糸さんが
例
(
いつ
)
になく大層喜んだ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
とぶっきらぼうの私も雪江さんだけには言いつけぬお世辞も
不覚
(
つい
)
出て、机の上の毛糸のランプ
敷
(
じき
)
へ
窃
(
そっ
)
とランプを載せると
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
覚
常用漢字
小4
部首:⾒
12画
“不覚”で始まる語句
不覚人
不覚者
不覚千万