“下辺”のいろいろな読み方と例文
旧字:下邊
読み方割合
したべ83.3%
したあたり16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、その時、星の下辺したべ、屋根棟低く黒々と、まりのような物が飛んでゆく。風を切るのは翼の音、鳥にしては大きな鳥だ。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
空は真っ赤だ、火事は盛ん! それの下辺したべを黒々と、駕籠も人影も見えなくなった。後に残ったは荻野八重梅。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
石橋を渡りて動物園の前へで、車夫には「先へ往ッて観音堂の下辺したあたりに待ッていろ」ト命じて其処から車に離れ、真直まっすぐに行ッて、矗立千尺ちくりゅうせんせきくうでそうな杉の樹立の間を通抜けて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)