“三鱗”の読み方と例文
読み方割合
みつうろこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三鱗みつうろこの旗をたまわって、宮方征討に向かったのは、小串おぐし郎左衛門尉ろうざえものんじょう範行のりゆきと、山本九郎時綱とであった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
金の千成瓢箪せんなりびょうたんに又一ツ大きな瓢箪が添わるものだろうか、それとも北条氏三鱗みつうろこの旗が霊光を放つことであろうか、猿面冠者の軍略兵気が真実其実力で天下を取るべきものか。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「わっちだって一升一匁八分なんて酒より、剣菱けんびし三鱗みつうろこの生一本とくるほうが正月だからね、あんなおこぜの生れかわりみてえなすべたの代りに御殿女中だのお姫さまと浮気を」
若殿女難記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)