“三階松”の読み方と例文
読み方割合
さんがいまつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうでも、好いさ。——まあ、ちっと休もうか」と甲野さんは蓮池れんちに渡した石橋せっきょう欄干らんかんに尻をかける。欄干の腰には大きな三階松さんがいまつが三寸の厚さをかして水に臨んでいる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うち霞む三階松さんがいまつの空にして尾長はぶかその尾ひらめく
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
黒い暖簾のれんがふわふわしている。白い字が染抜いてある。その次には頭をかすめるくらいに軒灯が出ていた。真中に三階松さんがいまつが書いて下にもととあった。その次には硝子ガラスの箱に軽焼かるやきあられが詰っていた。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)