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七葉樹
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とち
ふりがな文庫
“
七葉樹
(
とち
)” の例文
何故かと申しますなら、あの
周囲
(
ぐるり
)
にある
七葉樹
(
とち
)
の茂みの中には、電鈴を鳴らす
開閉器
(
スイッチ
)
が隠されているからでございます。するとどうでございましたろう。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
片側道一杯に、日覆いになるほどに、のさばっている
七葉樹
(
とち
)
やで、谷はだんだん暗くなる、その木の下闇を白く抜いて、水は蒼暗い葉のトンネルを潜って、石を噛んでは音を立てる、小さな泡が
谷より峰へ峰より谷へ
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
助七によると、この辺は「馬のコヌカミ」という処だそうな。下りになって、
南平
(
ミナミダイラ
)
は小黒部の河原に近く、
椈
(
ぶな
)
、欅、
七葉樹
(
とち
)
などの大木が、高く梢を連ねてほの暗い。林を抜けると、一軒の小屋がある。
ある偃松の独白
(新字新仮名)
/
中村清太郎
(著)
諸君は深山の
沼林
(
ボッギイ・ウッド
)
の寂蓼を味いたることありや、何年かの落葉(
七葉樹
(
とち
)
だの、桂だの、沢栗だの)の、肉が消えて網のような繊維ばかり残り、それも形がおぼろになって、この沼の中に月の光を浴び
梓川の上流
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
七
常用漢字
小1
部首:⼀
2画
葉
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
樹
常用漢字
小6
部首:⽊
16画
“七”で始まる語句
七
七歳
七日
七夕
七輪
七宝
七月
七刻
七草
七度