一枝ひとえ)” の例文
 白菊一枝ひとえ ささげなば 君がおもひぞ いやさやに かをりめでたく 深まりぬらむ
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
こうして、何番勝負かののち、酒餐しゅさんをたまい、伎女ぎじょ楽人がくじんの舞があって、一せいに、唱歌しおうて、秋ならば、菊、桔梗ききょうなどの一枝ひとえ一枝ひとえ家土産いえづとに、終日ひねもすかんをつくして終わるのであった。
もとの一枝ひとえをまたの宿
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
わか脈搏みやくうはな一枝ひとえ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)