“老舖”の読み方と例文
新字:老舗
読み方割合
しにせ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老舖しにせの御新造らしくなく派手なのが、今朝起きて見ると、母屋と土藏の間、三尺ほどの狹いところに、頭を打ちくだかれて死んでゐたといふのです。
銭形平次捕物控:260 女臼 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
お六櫛などをひさいでゐる老舖しにせなどのある、古い家竝みの間をいいかげん歩いて、殆どもうその宿を出はづれようとしたとき、一軒、それを見るなり矢張あつたな、とおもつたやうな
炉辺 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
下町の老舖しにせの箱入娘や、廓の内所で育った娘なんかによくあんなのがある。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)