“平凡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へいぼん94.7%
へぼ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまりさうしないと、平凡へいぼんうはすべりがするとおもつたのでせう。だから、直譯ちよくやくして、みちがはかどらないでとつておけばよいでせう。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
其後「血笑記けっしょうき」を除く外、翻訳物は大抵見た。「その面影おもかげ」はあまり面白いとも思わなかった。「平凡へいぼん」は新聞で半分から先きを見た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
君達も平凡へぼ小説や平凡議論を書く暇があるなら日本人冥加に「猟之友」にでも日本犬にほんいぬ主義をちつと皷吹し給へ。そこへ行くと感心なは俺の旦那だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
恋ぢやの人情ぢやのと腐つた女郎の言草は止めて了つて、平凡へぼ小説を捻くるひまちつと政治運動をやつて見い。
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)