“オルゴール”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
廻転琴25.0%
歌い25.0%
自動奏楽機25.0%
音匣25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
廻転琴オルゴール(反対の方向に動く二つの円筒を廻転せしめ、その上にある無数の棘をもって、梯状に並んでいる音鋼を弾く自動楽器)
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
いや、僕の懸念けねんというのは、けっしてこのドアの外ではなく、かえって内部なかにあったのですよ。貴女あなたは、中央にある廻転琴オルゴール附きの人形時計を——。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ちらとながめたそのボール函の中からは、いつぞやのエッベの注進どおり、長方形の金鍍金めっきをした安物らしい歌いオルゴール時計が現れた。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
バーゲルスガーデかどの時計店ナアゲルで、伯爵夫人イェルヴァが、自分で身分柄にも似ず、縦十インチ幅八インチくらいの真鍮しんちゅうの安物の歌いオルゴール時計を買った。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
ああこれは昨夜お客さんに戴いた自動奏楽機オルゴールだなと気がついた時には、最早「一つとや」を歌い出した。乃公は如何どうすることも出来ない。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
今日でも速記を読んでゐると、忽ちどこかそこらの居留地の丘から音匣オルゴールでも聞えて来さうだ。
寄席風流 (新字旧仮名) / 正岡容(著)